「担当しているご利用者さんのことですが…」ケアマネジャーさんからの電話相談でした。
まずはケアマネジャーの話を聴き、『権利擁護センターぷしゅけⅡ』でお役に立てるかどうか検討した後、Sさんに面談をさせていただくことになりました。
ケアマネジャーに同行し、Sさんのお話を伺い生活の状況を見せていただきました。
事務所に戻り、センター内で、再度検討を行い、問題点を整理します。
◎まずは、安全な生活環境を確保すること
◎Sさんの希望や、これまでの生活歴や価値観を大切にしながら、今後の生活や介護の方針を、Sさんと支援者、みんなで考えていくこと
Sさんに安心して暮らしてもらいたい・・・
Sさんにより添いながら、まずは、安全・安心の確保を。
そして今後の生活を支えていくためには、『成年後見制度』の利用が有効であると考え、
ケアマネジャーや親族・本人に成年後見制度利用の提案をしました。
成年後見制度を利用するには本人・配偶者、4親等内の親族、市区町村長が、家庭裁判所へ申立を行い、後見人を決めてもらいます。
ケアマネジャーと親族、支援関係者〔行政、地域包括支援センター*、推進機関**等〕が協力し、申立準備が整いました。
弟が申立人となり、家庭裁判所に申立てを行いました。
⋆地域包括支援センター
地域によって『あんしんすこやかセンター』など名称があります
**推進機関
推進機関「成年後見センター〇〇」「権利擁護センター〇〇」などの名前で呼ばれています。
*後見人が決まり、まずは、後見人が契約者となり、Sさんは施設に入所しました。
現在、施設でSさんは、
*後見人がSさんにも話を聴きながら、空き家となった家の荷物の処分や、賃貸契約解除を行いました。
今後は、財産状況も安定してきたので、月に一度、自費ヘルパーとの外出を考えています。
◆ぷしゅけⅡでは、「身近」で「私たちが出会った」『本当はどうなの?』という話を、参加者に合わせて、サロンや勉強会、カフェなどに出向いて、お話しさせていただきます。
◆地域での『出会い』を、地域の皆さまに「身近」に、わかりやすくフィードバックすることでも、地域の権利擁護のとりくみを「支援」していきたいと願っています。
私たちの地域の権利擁護のしくみは、私たちみんなで創り上げていきましょう!