相談受付

「担当しているご利用者さんのことですが…」ケアマネジャーさんからの電話相談でした。

ケアマネジャーからのSさんの情報

  • 一人暮らしの高齢者で認知症の症状が進んできた
  • 衛生状況が悪化し、部屋からは排泄を失敗した臭いがする。
  • 部屋には物が散乱している。風呂も物があふれて使えない。
  • お金がおろせず、必要な買物ができない。
  • 重要書類が見当たらない。カードや保険証を失くした。
  • Sさんは、「誰かに大切なものを盗られた」と不穏な様子。
  • Sさんはお金の不安から、必要なサービスを断るようになった。
  • 弟が都内にいるが、疎遠で持病もあり関われない。
  • キーパーソンがいない。

まずはケアマネジャーの話を聴き、『権利擁護センターぷしゅけⅡ』でお役に立てるかどうか検討した後、Sさんに面談をさせていただくことになりました。

ご本人のところへ

ケアマネジャーに同行し、Sさんのお話を伺い生活の状況を見せていただきました。

事務所に戻り、センター内で、再度検討を行い、問題点を整理します。

所内で検討会

◎まずは、安全な生活環境を確保すること 

◎Sさんの希望や、これまでの生活歴や価値観を大切にしながら、今後の生活や介護の方針を、Sさんと支援者、みんなで考えていくこと

  • サービスや生活環境整備の手配や契約 
  • 適切な財産管理、収支計画設計
  • Sさんの希望、生きがい、生活歴や生き様に着目

Sさんに安心して暮らしてもらいたい・・・

ご提案

Sさんにより添いながら、まずは、安全・安心の確保を。

そして今後の生活を支えていくためには、『成年後見制度』の利用が有効であると考え、

ケアマネジャーや親族・本人に成年後見制度利用の提案をしました。

成年後見制度を利用するには本人・配偶者、4親等内の親族、市区町村長が、家庭裁判所へ申立を行い、後見人を決めてもらいます。

ケアマネジャーと親族、支援関係者〔行政、地域包括支援センター*、推進機関**等〕が協力し、申立準備が整いました。
弟が申立人となり、家庭裁判所に申立てを行いました。

⋆地域包括支援センター
地域によって『あんしんすこやかセンター』など名称があります

**推進機関 
推進機関「成年後見センター〇〇」「権利擁護センター〇〇」などの名前で呼ばれています。

Sさんのその後

◆ぷしゅけⅡでは、「身近」で「私たちが出会った」『本当はどうなの?』という話を、参加者に合わせて、サロンや勉強会、カフェなどに出向いて、お話しさせていただきます。

◆地域での『出会い』を、地域の皆さまに「身近」に、わかりやすくフィードバックすることでも、地域の権利擁護のとりくみを「支援」していきたいと願っています。

私たちの地域の権利擁護のしくみは、私たちみんなで創り上げていきましょう!

法人後見、権利擁護支援などのご相談、ご連絡はこちらまでご連絡ください

権利擁護支援センターぷしゅけⅡ

03-5314-9990

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